平成19年7月28日(土)午前4時30分 ~ 第4回車座で学ぶ勉強会
* 鉄骨造の初歩的な疑問解決! * の勉強会を実施しました。
テーマ】構造図を読む。(小規模の鉄骨構造)
【構造設計図とは】標準図(特記仕様書・配筋及び鉄骨標準図)、一般図(杭・基及び各階伏図・軸組図・断面リスト)、詳細図(鉄骨又は配筋詳細図)などをいう。
【意匠図との関連性】CADで作図する場合、共通で使えるデータはレイヤを分けて有効活用し、時間の短縮をはかると良い。また関連する訂正箇所は、図面の受け渡しだけでなく、良くコミュニケーションを図る。(図面を1枚ずつチェックするのは時間がかかり、見落としもあるので。)
【図面作成の注意点】「正確・簡単・明瞭に!」その具体的な方法を検討しました。
< 構造設計図を読む >
~小規模の鉄骨造~
1.構造設計図にはどんな図面が必要か
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図面名 |
スケール(参考) |
内 容 |
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< 標 準 図 > |
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特記仕様書 |
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工事特記、材料の仕様(コンクリート・鉄筋・鉄骨の種類等)、地盤の試験等 |
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配筋標準図 |
- |
鉄筋の配筋の原則(コンクリートかぶり厚さ、定着・重ね継手の長さ等) |
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鉄骨標準図 |
- |
鉄骨の組立の原則(柱梁接合部の溶接の仕方・ボルトの配列の仕方等) |
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< 一 般 図 > |
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杭・基礎伏図 |
1:100 / 1:200 |
杭・基礎の特記事項(種類、工法、材料等)、及び配置図 通り芯と番号、基礎の配置(通芯からの寸法)、レベル(書込)、部材番号 |
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各階伏図 |
1:100 / 1:200 |
構造部材(柱・大梁・小梁・壁・床・階段)の平面的配置図 通り芯と番号、部材の配置、レベル(書込)、部材番号、(床材) |
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軸組図 |
1:100 / 1:200 |
構造部材(柱・大梁・壁)の立面的配置図、フレーム(通り芯)ごと 基準線(GL,FL)と通り芯と番号、配置、レベル(寸法)、部材番号 (胴縁と壁開口)、ジョイント位置、 |
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断面リスト |
1:30 / 1:40 |
伏図・軸組図に記した部材番号の具体的な断面形状のリスト 大きさ・配筋・接合箇所のプレート厚とボルト本数等 杭・基礎、基礎梁、柱、大梁、小梁(その他二次部材)、壁、床、階段…と 各部材毎に構造物の下から順番に並べる |
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< 詳 細 図 > |
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鉄骨詳細図 |
1:30 / 1:40 |
標準的なフレームを1スパンくらい取り出し、柱・梁の各部材がどのように 接合されているかを示す姿図 (プレートの取付・厚さ、ボルトの配列等) |
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(配筋詳細図) |
1:30 / 1:40 |
①標準的なフレームを1スパンくらい取り出し、柱・大梁の配筋を具体的に 示す姿図 (補強筋、定着長さ、継手、フープ・スターラップの割付等) ②リストにない細かな部分(例:庇、パラペット)の配筋方法を示す断面図 |
2.構造設計図の読み方
○伏図は見下げ 例:2階伏図-2階の柱・壁と、床、床下の梁
○軸組図は、Y通フレーム-伏図の下から、X通フレーム-伏図の右から見た立面で表す。
○部材記号 凡例: P60 F1 W15 S1等
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記 号 |
(元の英語) |
部 材 |
記 号 |
(元の英語) |
部 材 |
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P |
Pile |
杭 |
C |
Column |
柱 |
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F |
Footing |
基礎 |
G |
Girder |
大梁 |
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FG |
Footing Girder |
基礎梁 |
B |
Beam |
小梁 |
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FB |
Footing Beam |
基礎小梁 |
W |
Wall |
壁 |
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EW |
Earthquake Wall |
耐震壁 |
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S |
Slab |
スラブ(床) |
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VS |
Void Slab |
中空スラブ |
○鉄骨形状 原則 : [形状の種類] - [大きさ(高さ×幅)] × [厚さ]
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名 称 |
部材の書き方(凡例) |
備 考 |
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鋼管 |
○-165.2×4.5 |
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角形鋼管 ‐ボックス- |
□-200×200×9 |
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鋼板 |
PL-9 (厚さ) |
t= 3, 4.5, t= 6,9,12,16,19,22,25,28,30,32,36 |
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平鋼 |
FB-300×12 (幅×厚さ) |
Flat Bar の意味 |
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H形鋼 |
H -400×200×8×13 |
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CT形鋼 |
CT-200×200×8×13 |
H形鋼を半分にカット |
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BH鋼 |
BH-400×200×9×16 |
Built-up H形鋼 (組立、溶接) |
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山形鋼 ‐アングル- |
L -125×75×10 2Ls-125×75×10 (2丁合せ) |
軽量形鋼もある。 |
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溝形鋼 ‐チャンネル- |
[ -300× 90×9×13 |
軽量形鋼もある。 |
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C形鋼 ‐チャンネル- (リップ溝形鋼) |
C -100×50×20×2.3 2Cs-100×50×20×2.3 (2丁合せ) |
軽量形鋼 |
3.意匠図との関連性、その他(CAD図面で注意していること)
○共通で使えるデータはレイヤを分けて分かりやすく。→データを活用。時間の短縮。
平面図…通り芯、鉄骨柱断面、壁開口、階段、吹抜け部のスラブ開口等をそれぞれ、別レイヤで。
ALC壁は構造図に含まれないが、開口位置に設置する間柱や胴縁(構造部材)は表記する。
ALC壁や胴縁(壁受け)を取付けるRCの腰壁が立ち上がる場合、その腰壁は表記する。
立面図…基準線、通り芯、開口サッシ枠等を、それぞれ、別レイヤで。
○関連する訂正箇所の情報交換。(図面の受け渡しだけでなく)
例: 庇の追加・削除 → 間柱の設置と関係
階段の回り方、 通り芯・階高の寸法・番号表記(nFL or Zn) → 多くの図面に反映
4.その他(CAD図面で注意していること)
◎最も大事なことは「正確・簡潔・明瞭に」…と。
~コピーが出来る~
○リスト、要領図等は他図面からコピーが出来るので、要注意。… 間違いを引き継ぐ可能性あり。
コピーをした時には内容を確認。
自分で描く時には他図面でも使うことを念頭に入れる(特記事項を規則的に)
○書き込み過ぎに、注意。 … 訂正に時間を要する。訂正漏れもある。
その図面の目的を考える。標準図等に描かれていることは必要なければ書かない。不必要にコピーしない。
○文字の大きさ、図面枠、レイヤの設定等、何枚もの図面に影響があることは、初めに確認。
~正確に書ける~
○図面によっては、正確な数値で書くより、早さ、訂正のしやすさを優先。細かくなりすぎないように。
伏図の小梁の幅・番号の振り方、
レイヤ分
○正確さより見易さを優先。線が重ならないように。… 伏図・軸組図の鉄骨の厚さを二重線or単線?
○流用する可能性があれば、正確に。… 軸組図 → 鉄骨詳細図 リスト → 他の物件
○描きながら、寸法を決めていく場合も正確に。製図=設計。… 鉄骨詳細図:プレートの厚さ、接合位置
○CADでは試作図が簡単に描ける。その長所を活用。
参考図書: 建築知識№506建築「図面」のカンドコロ, 構造製図・構造詳細(鹿島出版会)



